➖キリスト教の葬儀とは➖ <初めて参列される方> <クリスチャンのご親族の為にご葬儀をお考えの方>へ②
キリスト教葬儀に初めて参列される方へ
聖書(伝道者の書 12章7節)
「ちりはもとあった地に帰り、霊はこれを下さった神に帰る。」
キリスト教の葬儀に初めて参列、またはキリスト教のご葬儀をお考えの方へ
いつもグレースセレモニーのブログをお読み頂き、ありがとうございます。
私たちはクリスチャンが何を信じ歩んでいるのかを、御言葉(聖書)の分かち合いを通してお伝えしています。
今回は洗礼を受けて間もない方で、キリスト教の葬儀に参列したことが無いので、どの様な流れなのか知りたいというお問い合わせや、ご自身はクリスチャンではないが、大切なご家族がクリスチャンで、キリスト教式の葬儀をご希望しておられ、全くわからないので教えてほしい、というお問い合わせが多く、わかりやすくお答えしたいと思います。
ブログで葬儀の実際を通して、キリスト教の葬儀はどの様なものなのかを、ご紹介したいと思います。
突然の愛するご家族とのお別れなどで、悲しみの中よく分からないまま、何の費用なのかも理解できない内に、キリスト教的な意味合いも分からない中で、話が進んでしまうという、戸惑いのお声もよく耳にします。今回ご紹介をする記事を通して、キリスト教葬儀の意味や葬儀の流れ、参列者のマナーなどのご理解を助けることができればと思います。
キリスト教の葬儀では、どのような流れで何を大切にし執り行われるのかを知って頂く機会になれば幸いです。
初めての「キリスト教葬儀」に参列される方へのアドバイスです
参列される方のマナー
・キリスト教は、死が全ての終わりではなく、神の御許に召される
入口であり地上での別れ、悲しみの中にも天の御国での
再会の希望があります。
・故人の供養や冥福を祈る儀式ではなく、神への礼拝です。
遺影や棺・お体に手を合わせ拝むことはしません。
焼香もありません。祈祷の時は目を閉じ心合わせましょう。
・受付やご遺族へのご挨拶は「ご愁傷様」や「ご冥福を」という言葉は掛けません「○○様が神のもとで安らかでありますように」「ご遺族の皆様に神の平安がありますように」などご遺族の悲しみに寄り添うシンプルな祈りの言葉がけを心がけましょう。
葬儀の流れ
・葬儀は式次第に沿って教会の牧師が進行します。説教では故人の生涯を守り導いてくださった、神について語られます。
・讃美歌を知らなくても、歌詞の意味を噛みしめながら心を合わせましょう。
・式の最後に献花(飾花)を行う場合があります。遺族が先に棺にお花を入れていき、葬儀社に促されながら順番にお別れをしていきます。決して手を合わせたりせず、目を閉じ静かに故人を偲びましょう。並んだご遺族へ励ましや慰めの言葉を掛けましょう。(教会によっては省かれることもございます)
・式後は葬儀社のアナウンスに従ってご移動頂きます。
下記の式次第をご参考にして下さい。
キリスト教葬儀参列時のアクセサリーや服装のマナー
ブローチや装飾的なヘアアクセサリーも控えてください。
アクセサリーは基本的に「つけない」のが無難です。結婚指輪以外は外しましょう。
どうしてもつける場合は、白や黒の「真珠」のネックレスやイヤリングのみ許容されます。真珠は「涙」を意味し、哀悼の意を表すためです。
真珠のネックレスは「一連」のみ、小ぶりで控えめなデザインが望ましいです。二連以上や大ぶりなもの、揺れるタイプは避けてください。
指輪は結婚指輪のみ可。その他の指輪、ブレスレット、ネクタイピン、カフスボタンなどは外します。
派手な時計や光沢の強いアクセサリーは避け、腕時計をする場合は黒やシルバーなどシンプルなものにしましょう。
服装は・・前夜式は黒を中心にダークスーツに黒ネクタイが基本です。
告別式・火葬は黒スーツが基本で数珠は不要です。

グレースセレモニーのご葬儀では、受付にてご希望の方へ ワンポイント-アドバイスをお渡ししています。

ご葬儀の式次第サンプル キリスト教式
火葬式
前夜式・葬儀(告別)式など教会儀式なし、火葬場・火葬炉の前にて牧師と家族中心で執り行われる。
聖書拝読、祈りや讃美歌、棺へ花入れ(式は15分程) ~火葬のみ (火葬場によっては花入れ不可あり)
開式から15分前後で終了、火葬時間は1~1.5時間程度、その後収骨し解散終了となります。
収骨は、相箸など仏式の作法と混同しないよう気を付けましょう。 <合計1.5~2時間程度>
1日葬
前夜式を省略、1日で執り行われる葬儀 告別式から火葬。告別式は礼拝に準ずる式次第
司式・進行は牧師が担当
式次第
招詞・・・礼拝冒頭に語られる神の招きの言葉、詩篇やヨブ記などが引用されます。
讃美・・・故人の愛唱歌や葬儀にふさわしい讃美を予め決めておきます 。
聖書朗読・・・説教内容に関わる個所を朗読します。
祈祷・・・悲しみを癒し・慰め・御国の希望・信仰の継承を祈ります。
説教・・・故人の出生・生涯・最後・遺族への励ましと再会の希望などのメッセージが語られます。
祈祷・・・遺族の信仰の励まし・天での再会の希望を祈ります。
讃美・・・エンディングノートなどで事前に決めておきます。
頌栄・・・神の栄光を讃美歌を唱和し表現します。
終祷・・・葬儀を締め括ります。参列者への神の祝福と導きを祈ります。 <ここまでで30~40分程度>
お別れの言葉 ・・・ご遺族・親族・教会員・ご友人等1人2~3分で2~3名
(斎場での式や出棺時間により省略)
電報拝読~代表挨拶・・・電報拝読は教会によっては省略、喪主や代表による参列に対する感謝の挨拶。
飾花・・・祭壇の花や供花を切り分け準備いたしますので、参列の皆様で棺へ入れて頂きます 。*教会によっては拝礼行為を避けるため省略されます。
出棺・・・棺のふたを閉め、牧師による出棺の祈りの後、牧師・遺影・棺・遺族の順に葬送し、霊柩車へ棺をお納めしお見送りとなります。牧師と親族は火葬場へ移動いたします。 <ここまでで1時間程度>
収骨・解散 ・・・火葬場に到着後、火葬炉の前にて聖書拝読、祈りや讃美歌斉唱、その後、収骨し解散終了となります。
<合計2.5~3時間程度>
02日葬
葬儀・告別式に先立ち執り行われる前夜式(通夜)を含む、二日間のご葬儀となります。
*前夜式(通夜にあたる)日本の慣習から発生したもの、とはいえ遠方からの参列や、仕事終わりで参列されたい方にとってはありがたい式となっています。ですが特にコロナ禍以降は、ご遺族の負担など様々な理由により省略され、1日葬のケースが多くなっています。 *前夜式の内容は葬儀式(告別式)同様で、礼拝の式次第となっております。最後の飾花が献花に変わり、前夜式では翌日の葬儀・告別式のために祭壇は崩しません。
エンディングノートについてはこちらをご覧ください👇
グレースセレモニーは、事前のご相談から、ご依頼主様と同じキリストを信じる者として、共に祈り準備を重ねて参ります。葬儀を通して、召された方の信仰の歩みから、参列者お一人お一人に福音を分かち合い、キリストを紹介する場として、召された方の思いを大切にしつつ、一都三県でのキリスト教葬儀を、最大限お手伝いさせて頂ければと願っております。
