➖『善き備えCAFÉ』とは?➖                            

先週このブログでは、「人生の終わりを見つめることは、実は今をどう生きるかを考えることにつながります。」と分かち合ってきました。今週はこのことについて、共に考える機会としてどの様な「場」があるのか、紹介して参ります。

目次

「終活カフェ」と「デスカフェ」について触れてみましょう

<葬儀社に与えられた地域との新たな関わり方>

私たちが生きていく中で避けて通れないテーマの一つに、「死」があります。けれども日本の社会や家庭の中では、死について語ることがタブー視されがちです。そんな中、日本独自に広がる「終活カフェ」と、世界的に広がっている「デスカフェ」というのが注目されています。

どちらも「死」を大切に受け止め、人生を新たに見つめ直す機会を与えてくれる場です。葬儀社がこのような取り組みにどう関わっていけるのか――信仰的な視点を交えて考えてみたいと思います。

終活カフェとデスカフェの違い

日本の「終活カフェ」は、葬儀の準備やエンディングノート、相続や遺言など、現実的な課題に備えようとする場であり、安心を得ることを目的としています。

一方、イギリス発祥の「デスカフェ」は、死について自由に語り合うサロンのような場です。専門家のアドバイスや宗教的教えを与える場ではなく、「死」そのものを語ることで人生を深く見つめていきます。

両者の大きな違いをひとことで言えば、終活カフェは「備える場」デスカフェは「語る場」とまとめることができます。

『善き備えCAFÉ』はその良いところ取りです。

共通しているのは、「死を語ることを通して、生きることを考える」という点です。これは聖書の教えとも響き合います。伝道者の書には「死を思うことは、生を深く味わう知恵につながる」と示され(伝道者の書7章要旨)、死を避けずに見つめることが、神に与えられた今を豊かに生きることにつながります。

善き備えCAFEの可能性>

葬儀社が地域に開かれた「終活カフェ」のような場を提供し、人々が不安を語り、備えを進めるとき、葬儀社は単なる「情報提供の場」を超え、「希望の証し」を示すことができるのではないでしょうか。 なぜなら聖書は

「死は終わりではなく、キリストにある永遠のいのちへの入り口」であることを伝えているからです          (ヨハネによる福音書11章―イエスが「わたしを信じる者は死んでも生きる」と語った場面)。

『善き備えCAFÉ』で「人生の最期」について語るとき、そこに「神に召される備え」「永遠への希望」という視点をそっと添えるなら、周囲に安心と光を届けることができると思います。

使徒パウロも

「喜ぶ者とともに喜び、泣く者とともに泣きなさい」                                      (ローマ人への手紙12章の勧め)と語っています。

互いの体験を受け止め合うことは、神にある慰めを実感する道でもあります。

<これからの展望 ― 死を語ることは福音を伝えること>

現代の葬儀や供養の形はどんどん多様化しています。直葬や家族葬だけでなく、散骨や手元供養、墓じまいといった新しい形も増えています。『善き備えCAFÉ』は、単に死を準備する場や語る場にとどまらず、「生きるとは何か」を問い直す貴重な機会です。そしてクリスチャンにとっては「復活の希望」を証しする場へと広がっていきます。

聖書には

「死に対する勝利がキリストの復活によって示された」コリント人への手紙第一15章                と記されています。まさにそこに、教会が地域に届けられる一番のメッセージがあります。

死を語ることは、多くの人にとって恐れや不安を伴います。しかし、葬儀社が『善き備えCAFÉ』や「死について語る集い」を担うなら、それは不安を希望に変える新たな光となるかもしれません。

「死を思いつつ、生をより豊かに生きる」その歩みを、信仰をもって共に進んでいければと思わされています。

次週は『善き備え CAFE 』などで参加者の方の関心度が高い話題・テーマを        ランキング形式でご紹介して参ります。

                            こちらもぜひ御覧ください。

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グレースセレモニーは、事前のご相談から、ご依頼主様と同じキリストを信じる者として、共に祈り準備を重ねて参ります。葬儀を通して、召された方の信仰の歩みから、参列者お一人お一人に福音を分かち合い、キリストを紹介する場として、召された方の思いを大切にしつつ、一都三県でのキリスト教葬儀を、最大限お手伝いさせて頂ければと願っております。

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